
6-1. Speed Writingは、速筆ではなく「迷わず出荷する仕組み」
AIで、本がそれなりに書けるようになった。
そういう方ほど、次に詰まるのは「書く速さ」ではありません。
書き始めてから、迷うことです。
「あ、このテーマでよかったのかな」
「読者って、どっちの層だっけ」
「『この本のいちばんの売りは、何だったっけ』」
書いている途中で、手が止まる。
この迷いが、いちばん時間を溶かします。
第6章のタイトルは「Speed Writing」ですが、ここで扱うのは、速く書くテクニックではありません。
その「書き始めてからの迷い」を、どう消すか、です。
前作のBrainで書ききった領域は、この章では繰り返しません
AIライティングの基本技術と、『編集長として最終的に取捨選択する』運用は、前作のBrainの第3章〜第5章で詳しく扱いました。
本章では、その内容を細かく繰り返すのではなく、前作の土台の上にある『迷わず出荷する仕組み』に絞ります。
前作を読んでいない方でも流れは追えるように書きますが、AIライティングの基本を深く知りたい方は、前作もあわせて確認してください。
速さの正体は、執筆中に迷わないこと
書き始めた瞬間に北極星が見えていて、章ごとの役割も決まっていて、迷わずに走れる人。
一方で、書きながら「このテーマでよかったのかな」と立ち止まる人。
同じAIを使っていても、執筆速度は、大きく変わります。
速さの正体は、速筆だけではありません。
執筆中に迷わないこと、です。
そして、迷わなさは「速筆の技術」とは異なります。
迷わなさは、前4部署──マーケ部、商品企画部、調査部、価値設計部──が事前にきっちり判断を済ませているからこそ、生まれます。
Mで市場を捉え、Tで読者マスを絞り、Iで素材を揃え、Vで自分にしか書けない価値を言葉にした。
ここまでが揃っているから、執筆中に立ち止まる必要がないんです。
書く前にどれだけ判断を済ませておけるか。
そして、その判断を執筆部にどう渡すか。
この2つが重要です。

自分出版社の最後の部署を作ろう
ここまで第1章で『自分出版社』の概念を理解し、第2章〜第5章で4つの部署を作ってきました。
M(マーケ部)、T(商品企画部)、I(調査部)、V(価値設計部)です。
第6章で、最後の部署を作ります。
「S(執筆部)です。」
執筆部に何を渡すか。
どんな指示書を持たせるか。
執筆中に迷ったらどうするか。
書き上げた原稿をレビューするAIの指摘が甘くなってきたら、どう立て直すか。
ここを設計できるかどうかで、本棚運営の出荷速度──月にどれだけ本を出せるか──が決まります。
では、執筆部に渡すべき「引き継ぎパック」の中身から、見ていきましょう。
なお、このBrainでは分かりやすく説明するために、5つの部署に分けて説明しています。
実際の運用では、MとIがまとまったり、TとVが同じ部署になったりすることもあります。
ただし、S(執筆部)は、できるだけ独立したプロジェクトとして立ち上げるのがおすすめです。
執筆部は長い原稿を扱うため、他部署の議論まで同じチャットに混ぜると、文脈が重くなりすぎます。
判断する場所と、書き起こす場所を分ける。
これだけで、執筆の安定感はかなり変わります。

6-2. 執筆部に渡す「引き継ぎパック」を作る
引き継ぎパックと聞くと、立派な企画書を思い浮かべるかもしれません。
でも、私が実際に渡しているのは、もっと実務的なものです。
きれいな資料ではなく、各部署の決定事項と議論経緯をまとめたログです。
このBrainでは、M・T・I・Vの各部署の決定事項と議論経緯をまとめたMarkdownファイル一式を、『引き継ぎパック』と呼びます。
Markdownファイルとは、拡張子が『.md』のテキストファイルです。
特別なデザインは要りません。
あとからClaudeや自分が読み返しやすい、整理されたテキスト資料だと思ってください。
各部署で議論したことを、執筆部があとから読める形で残しておく。
やっているのは、それだけです。
この引き継ぎパックは、AIに執筆をお願いする前提で組み立てています。

執筆部の仕事は、「書く」ではなく「決まったものを書き起こす」
中身に入る前に、執筆部の役割を、もう一度はっきりさせておきます。
執筆部の仕事は、「書く」ことではありません。
「すでに決まっているものを、文章として書き起こす」ことです。
この2つは、似ているようで、まったく違います。
「書く」には、判断が含まれます。
どんなテーマにするか、誰に向けるか、どの切り口でいくか。
これらを書きながら決めようとすると、執筆部は1文ごとに立ち止まります。
一方で「書き起こす」には、判断が含まれません。
何をどう書くかは、もう決まっている。
執筆部は、それを文章に変換するだけ。
だから、迷わずに走れます。
M・T・I・Vで、ここまで判断を積み上げてきました。
その判断を、執筆部にそのまま渡す。
それが、引き継ぎパックの役割です。

最初の数冊は、AIに丸投げしていました
偉そうに書いていますが、私も最初からこうしていたわけではありません。
恥ずかしながら、最初の数冊は、章ごとのざっくりした方向性だけ決めて、あとはAIに「この章、書いておいて」と投げるような書き方をしていました。
結果は、正直あまりよくありませんでした。
章ごとにトーンが揺れる。
1章は丁寧な語り口なのに、3章では急にビジネス書みたいに硬くなる。
想定していた読者像も、書いているうちにぼやけていく。
気づいたら、初心者向けのはずの本に、中級者向けの専門用語が混ざっている。
そして、いちばんこたえたのが、結局あとから自分で全部書き直すことになって、丸投げした時間が、まるごと無駄になったことです。
「AIに任せたのに、かえって遅くなった」という罠にはまっていました。
原因は、はっきりしています。
執筆部に、判断材料を渡していなかったからです。
何も決まっていない状態で「書いて」とお願いすれば、AIは一般論を書きます。
一般論だけでは、読者の心には刺さりにくいです。
そこから、少しずつ変えました。
書く前に決めたことを、執筆部に渡してから書いてもらうようにしたんです。

引き継ぎパックの正体は、各部署の「決定事項」と「議論経緯」
では、具体的に何を渡すのか。
各部署で議論が終わったら、最後に、Claudeに以下のようにお願いします。
「ここまでの議論を、決定事項と議論経緯に分けて、mdファイルとして保存できる形に整理してください」
「議論経緯は、結論に至った理由が分かるように、できるだけ省略せずに残してください。」
「ただし、関係ない雑談、個人情報、エラー対応のやり取りは除いてください。」
これだけです。
実際にClaudeに議論経緯をMarkdown形式で整理してもらった画面も、参考画像として載せておきます。
運用のイメージを掴んでください。

マーケ部なら、市場についてどう判断したか。
商品企画部なら、誰に届け、どの読者マスを狙うのか。
調査部なら、どんな素材を集め、何を使い、何を使わないのか。
価値設計部なら、この本で読者に渡す価値は何なのか。
それぞれの部署で、「決定事項」と「議論経緯」を分けて、mdファイルにためておきます。
私は、これを1つのフォルダにまとめておいて、執筆部のチャットには、そのフォルダごと読み込んでもらっています(基本的にClaudeCoworkを使います)。
毎回チャットに資料を貼り直す手間がなくなりますし、過去の判断も、まとめて渡せます。
このBrainも、まさにこのやり方で書いています。
要約せず、判断の跡ごと渡す
ここで、1つだけ大事なことを。
「決定事項」だけに要約してはいけません。
結論だけを執筆部に渡すと、AIは、その結論にたどり着いた理由を知りません。
なぜその読者にしたのか。
なぜその切り口を選んだのか。
なぜ別の案を捨てたのか。
要約してしまうと、AIのコンテキスト(文脈・背景・状況・前後関係)の解釈の精度が落ちます。
この判断の跡が残っているから、執筆部は、書くときに迷いにくくなります。
逆に、ここが消えていると、執筆部は表層的な理解しかしません。
せっかくM・T・I・Vで積み上げた判断が、執筆の段階で薄まります。
「長すぎませんか」と思うかもしれません。
たしかに、トークンは使います。
お使いのプランによっては、一度に入る量に上限もあります。
それでも、私は、できる限り全部入れます。
量が多くて入りきらないときは、ファイルを分けます。
そのうえで、必要な順番に読み込んでもらいます。
ここは、あまり妥協しないほうがよいです。
決定事項だけでなく、判断の跡も渡す。
コンテキストは、薄めるほど損をします。

やることは、各部署の最後に「整理して」とお願いするだけ
mdファイルの生成をやったことがない人は少しイメージが湧きづらいかもしれません。
でも、本当に簡単、お願いするだけです。
M・T・I・Vの議論は、もう終わっています。
あとは、その議論の最後に「決定事項と議論経緯に分けて、mdファイルにしてください」とお願いするだけ。
(議論経緯が省略されたら「省略しないでください」とお願いしてください)
これだけで、AIの出力は、驚くほど変わります。
では、引き継ぎパックを受け取った執筆部は、最初に何をするのか。
いきなり本文を書き始めるわけではありません。まず、骨子を作ります。
次の6-3では、この引き継ぎパックから、どうやって骨子を組み立てるのかを、具体的に見ていきます。
6-3. 骨子を作り、迷わず書き切る
引き継ぎパックを渡したら、執筆部が最初にやるのは、骨子作りです。
「引き継ぎパックは分かった。でも、骨子って、どうやって作るの?」
ここで止まる方が、けっこう多いと思います。
なので、私が実際にどうやって骨子を作っているかを、順番に開きます。
骨子は、ゼロから考えない
先に、大前提を1つ。
ここまでM・T・I・Vで積み上げてきた判断が、そのまま骨子の材料になります。
市場を捉え、読者マスを絞り、素材を集め、自分にしか書けない価値を言葉にした。
ここまで来た時点で、骨子の材料はほぼ手元にそろっています。
だから、骨子作りは「ひねり出す」作業ではなく、「すでに決まったものから組み立てる」作業です。
ここを取り違えて、骨子だけを真っ白な状態から考え始めると、また迷いが戻ってきます。
骨子は、引き継ぎパックから逆算する。
これが基本です。

あとは、原案を作ってもらうだけ
材料は、もう執筆部に渡してあります。
だから、私が打つ言葉は、数行です。
「この材料をもとに、骨子の原案を作ってください。」
「30,000〜40,000文字に収めてください。」
(文字数は、商品の価格、読者の期待値、扱うテーマの深さに合わせて調整してください)
「章と章の中の節に分けてください。」
(テーマによっては、1章の中に1-1、1-2のような節を作ると、読者が読み進めやすくなります)
本当に、これだけ。
章立てと節立ての原案が、一気に立ち上がります。
私の体感では、7割から8割の骨子が、その場でできます。
テーマと読者と価値がはっきり決まっていれば、かなりの部分、そのまま使えます。
ひょっとすると、こんなに楽をしていいのかな、と思うかもしれません。
でもそれは、AIが優秀であることはもちろんですが、その手前のM・T・I・Vで、あなたがもう判断を済ませているからです。
材料の質が、原案の質を決めます。
もう、これに尽きます。
残りを整えて、そのまま同じチャットで書き始める
原案ができたら、残りの2割から3割を、自分の手で詰めます。
ここで意識するのが、前作のBrainでも重要だとお伝えしたMECE、つまり「モレなく、ダブりなく」という考え方です。
このとき私が見るのは、主に3つです。
本の約束を果たすために、抜けている章はないか。
同じことを言っている章や節はないか。
読者の現在地から到達地点まで、順番が自然につながっているか。
ここだけを見ます。
ここが終われば、もうあとは各章(節)ごとに「執筆を進めて」の一言だけになります。
この「モレなくダブりなく整える」作り込みそのものは、前作のBrainと、『Kindle出版 5ヶ月で月15万の印税を作った方法』(https://www.amazon.co.jp/dp/B0FTV4NGP7
)で詳しく扱っているので、ここでは繰り返しません。
骨子の精度をもっと上げたい方は、そちらも参考にしてみてください。
そして、ここが大事なところです。
原則として、骨子を整えたあと、別のチャットに移らないでください。
骨子を作った、その同じ執筆部のチャットで、そのまま書き始めるのが基本です。
なぜなら、骨子を作る過程でやり取りした文脈が、すべてそのチャットに残っているからです。
せっかく材料を全部渡して、骨子まで一緒に作ったのに、新しいチャットに移ると、その文脈がゼロに戻ってしまう。
骨子から執筆まで、できるだけ同じチャットで通す。
これが、文脈を保ちながら迷わず書き切るために、私がいちばん安定すると感じている方法です。
念のためですが、M・T・I・Vの議論まで、最初から1つのチャットで混ぜる、という意味ではありませんからね。
議論は各部署で終わらせて、S(執筆部)には引き継ぎパックを渡す。
この順番だけは、崩さないでください。
書きながら詰まったら、書き続けず、部署に戻る
それでも、書いている途中で、「あれ、この章、何を書くんだっけ」「読者に、これで伝わるかな」と、手が止まることはあります。
そういうとき、根性で書き続けないでください。
執筆部は、新しく何かを生み出す部署ではなく、決まった仕様を形にする部署です。
工場の組み立てラインに近い存在です。
設計図を作る場所ではなく、設計図に沿って形にする場所です。
だから、設計図に違和感が出たら、組み立てラインで無理に直さず、設計した部署に戻す。
組み立ての途中で「この部品、図面と合わないぞ」と気づいたら、現場の判断で無理に進めず、設計した部署に確認を戻しますよね。
執筆部も、それと同じです。
迷いの正体を、切り分けます。
迷いが出たら、まず原因を切り分けます。
テーマそのものが揺れているなら、M(マーケ部)に戻る。
読者像がぼやけているなら、T(商品企画部)に戻る。
書く材料が足りないなら、I(調査部)に戻る。
自分にしか書けない価値が定まっていないなら、V(価値設計部)に戻る。
執筆部で無理に解決しようとしない。
詰まりの原因になっている部署へ戻る。
これが、結果的にいちばん速いです。
ちなみに、議論を経て執筆部に戻ってきたときは、「○○部で、こんな議論をしてきたよ」と一言添えて、その議論の経緯をそのままコピペで貼り付けています。
そうすると、執筆部はその文脈を理解して、また続きを書き始めてくれます。
書く文量が増えてくると、執筆部のチャットの動作が重くなったり、文脈の保持が不安定になったりすることがあります。
その場合は、無理に同じチャットで続けません。
いったんClaudeに、こう聞きます。
「このチャットの全てのやり取りを、次のチャットへ引き継ぐためのMarkdownファイルに整理してください。」
「各部署から引き継いだ資料、骨子、ここまでの執筆方針、未完了の章、文体ルールを、次のチャットでも再現できる形にまとめてください。」
その出力を保存し、新しい執筆部チャットで読み込ませてから続きを書きます。
これで、文脈をできるだけ保ったまま、次のチャットに移行できます。
レビューのAIが弱ってきたと感じたら
なお、レビューをお願いしているAI(前作のBrainでお伝えした、GeminiやChatGPTの併用手法のこと)も、長く使うと指摘が甘くなることがあります。
そのときは、新しいチャットに移行するか、レビュー基準を改めて強く提示します。
AIに厳しく見てもらいたいときは、役割と基準をもう一度明確に渡します。
たとえば、こうです。
「このフィードバックでは、読者価値を上げるには足りません。」
「編集委員の1人として、読者が途中で離脱しそうな箇所、説明不足の箇所、断定が強すぎる箇所を、もっと厳しく指摘してください。」
AIは、同じやり取りを続けていると、指摘がだんだん丸くなることがあります。
そういう時は、こちらが編集長として、もう一段厳しく見てもらう。
レビューは、AIに丸投げするものではなく、編集長が引き出すものです。

6-4. まずは、執筆部を最小構成で立ち上げる
ここまで、引き継ぎパック、骨子の作り方、執筆部の回し方を見てきました。
最後に、それを実際に立ち上げる話をします。
最初から完璧な執筆部を作らなくていい
ここまで読んで、「自分には、ちょっと無理かも」と感じた方も、いるかもしれません。
M・T・I・Vを通して、引き継ぎパックを渡して、骨子にして、執筆部で書く。
たしかに、最初から全部をやろうとすると、重いです。
でも、最初から完璧な執筆部を作る必要は、ありません。
私自身、最初の執筆部は、自分の文体ルールを3行だけ書いて置いた、それくらいのものでした。
そこから、1冊書くたびに、少しずつ足していきました。
最初は、それで十分です。
執筆部に常設で置くのは、文体・既刊・レビュー観点の3つ
執筆部には、引き継ぎパックとは別に、毎回は変わらない「常設資料」も置いておきます。
Claudeのプロジェクトナレッジや、固定メモとして管理しておくイメージです。
最初は、3つで足ります。
1つ目が、あなたの文体ルール。
どんな語り口で書くか、どんな言葉を使わないか、といった基準です。
2つ目が、既刊で語ってきたこと。
これまで出した本の原稿や、ブログ、メルマガなど、自分の言葉のサンプルです。
執筆部が「あれ、この話、前にも書いたかも」と感じたときに、過去のどこで書いたかを照らし合わせられます。
同じ体験談や同じ理論を、二度書いてしまうのを防ぐ、重複チェック用の辞書のようなものです。
3つ目が、レビュー観点。
書き上げた原稿を仕上げるときに、毎回使う、チェックの観点です。
このレビュー観点だけは、どの本でも変わりません。
ちなみに私は、次のような観点でレビューしてもらうことが多いです。
事実関係に誤りがないか。
読者に対して上から目線になっていないか。
断定しすぎる表現になっていないか。
過度にAIを賛美する表現になっていないか。
扱うテーマによっては、ここに法律、健康、お金、教育などのリスク観点を追加します。

書き上げたら、他のAIを使ってレビューを補強する
書き上げたら、最後に、別のAIにも原稿を読ませてレビューを補強します。
私はGeminiやChatGPTを使って、先ほどのレビュー観点に沿って確認してもらうことが多いです。
1つのAIだけで仕上げず、複数の視点を入れることで、見落としを減らします。
私は先ほどの4項目「ファクトチェック、上から目線になっていないか、断定しすぎる表現になっていないか、過度にAIを賛美する表現になっていないか」でレビューしてもらうことが多いですが、ここも人それぞれになってくるかと思います。
第6章のまとめ——速さは、迷わなさから生まれる
第6章では、Speed Writingを「速筆」ではなく「迷わず出荷する仕組み」として組み立ててきました。
迷わなさは、M・T・I・Vで判断を済ませ、それを引き継ぎパックにまとめ、骨子に変換し、執筆部に渡すことから生まれます。
書くスピードそのものを上げるのではなく、書く前と、書いている途中の「迷い」を消す。
それが、本棚運営の出荷速度を決めます。
ここまで作り込むことができれば、書籍は、かなりの速度で出せるようになります。
ただ、出版は出して終わりではありません。
むしろ、本棚運営では、出したあとに、ようやく分かることのほうが多いです。
思ったように読まれなかった本。
期待と違うレビューがついた本。
出す前は自信があったのに、数字が伸びなかった本。
次の第7章「失敗を、本棚の学習データに変える」では、そうした失敗や違和感を、ただ落ち込む材料ではなく、次の1冊の判断を一段良くするための学習データとして、扱っていきます。
